2009年12月7日月曜日

小暮真久著『「20円」で世界をつなぐ仕事』

TFTのランチをぜひとも食べてみたい!と思ったワケ
小暮真久著『「20円」で世界をつなぐ仕事』
【マインドマップ】
【ワケ】
できることなら困っている人の役に立ちたいけれど、自分の力全てをそこには注げません。
私は私で、やらなくてはならないことがあるから・・・
でも、自分が日常やることの中に、自然に役立つ仕組みがあるなら気軽に参加することができます。
ランチを食べて、そのたった20円が確実に役立つのなら・・・
しかもそのランチがヘルシーならば自分にもナットク、おトクです!
では、詳しくご紹介します。
初めに、【社会事業】、【TFT】って何だろう?
いうところからスタートしたいと思います。
【社会事業】
●~違うのは上げた利益の使い道です。
 一般の事業では、利益は主に出資した株主に還元されます。
 対して社会事業では、利益は再び社会を変えるための活動に使われるのです。
ナントナ~くわかった気になっていましたが、
実際の所はこうだったのですね。
そうなると、そこで働く方のお給料の出所が気になります。
ボランティア?!
いえいえ、きちんと利益を生み出し、
そこからお給料をもらっていることを、
恥ずかしながら私はここで初めて知りました。
寄付をする側としては、どのくらいの割合で、
自分が寄付した金額が、困っている人の為に活かされているのか?
というところは知りたいところです。
勿論、このTFTの取り組みに不安を感じる・・・ということでありませんよ!
ただ、たくさんの募金活動の中には、
「その募金、いったいどこにいくのかな~」
と感じてしまうものもあるのです。
とにかく、【社会事業】といっても、無償奉仕で熱い思いだけでやっているのではなく、
きちんとした利益を生み出すビジネスだということがよくわかりました。
【TFT】
NPO法人「TABLE FOR TWO International」が正確な名称です。
TFTがやっていることを、ごくごく簡単に説明すると、こんな感じになります。
①社員食堂などと提携し、低カロリー、栄養バランスのとれたメニューを提供してもらう。
    ↓
②そのメニューを20円上乗せし値段設定する。
     ↓
③上乗せした20円を寄付金とし、TFTを通じてアフリカの子ども達の給食費にあてる。
チロルチョコ!(^^)!だって、もうちょっとしますよね~
その20円が、アフリカでは給食1食分になるなんて・・・驚きです。
これらの仕組みを【TFT】は作り上げました。
イチ企業ではなく、NPO法人が作っちゃった・・・こういうことができるんですね~。
TVやニュース、新聞などでは、
「NPO法人」という言葉を、耳にしない日はありませんが、
私の周り、ご近所さんではどうか?・・・というと、
正直、あまり馴染みがありません。

勝手なイメージですが、そこにいる人達はとても問題意識が高く、

行動力もあって、何だかTVやニュースの中だけにいる遠い存在の人という感じでした。
そんな遠い存在の社会事業が、一気に身近に感じる文章がありました。
読む人、今置かれている環境によっては、
「何、理想を言っているんだ!」
と腹を立てる人もいるかもしれませんが、私にはしみじみと伝わってきます。

「~「仕事というのはつらいものであり、意にそまないこともやらなければならない」と

 されてきました。(略)小さい頃の夢や希望は、その人の一生を方向づける
 「想い」の根幹を成すものであるはずです。この想いを素直にいかせる仕事こそ、
 その人にとっての天職であるはずです。~」
賛否両論分かれても、、若い人に限らず、アラサー、アラフォー、アラフィフ・・・
あらゆる人が自分に問いなおしてもいい言葉ではないかな・・・と思います。
数年前にはそれほど目立たなかった「社会事業」「社会起業」などに関する本が、
最近では、書店に行くとかなり目立った場所に置かれています。
それだけ注目を浴びているのでしょう。
本書は新しい?働き方を提案してくれる案内書です。
【教育に活かす!】
●夢を叶える
小暮さんが、一つの夢であるこのTFTを軌道にのせるまでには、
たくさんの困難なことにぶつかりました。
その困難なことを乗り越えていくのに役立ったのは、
マッキンゼー時代に培った「ロジックツリー」でした。
「~解決することなど到底できないと思われるような難題であっても、
 課題を細かく要素分解して整理することで、解決可能と思われるレベルまで
 落とし込むことができる。~」
「こうなりたい!」という夢を叶える時も、この考え方は活かせます。
夢を叶えるためには、小さなハードルを一歩一歩越えていかなくてはなりません。
でも、子ども達は、はじめはどんなハードルを用意したらいいのかもわかりません。
そこで大人の出番です。
小さなハードルの作り方も、教えてあげましょう。
この「小さなハードル」が「課題設定」なのです。
「どうせできない!」「そんなのムリ!」
と、こんな声をよく耳にしますが、
それは、解決方法=課題設定の仕方 が分からないからだと思います。
夢を叶えるためには、どんな方法があるのか・・・?
「叶え方を教える」ことも大人の役割だと思いました。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

何か参考になる点がありましたら、コメントをいただけると嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いします!(^^)!

 

 

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