2010年3月16日火曜日

マインドマップ実践TEFCAS:004

3年理科 「おもちゃを作ろう」

子ども達がとっても楽しみにしている「おもちゃ作り」。
以前は、教科書にのっている作品をお手本に作らせていましたが、
アイデア出しからマインドマップを使って作ってみることにしました。
さあ!Let's TEFCAS! 

【TRY】

●単元名

3年 「おもちゃをつくろう」

●単元の目標 

・乾電池や豆電球、スイッチ、磁石などの性質を利用したものづくりに興味をもち、
 設計図をかいたり自分で材料を集めたりして、工夫して電気や磁石の性質の学習を
 生かした作品を作ることができるようにする。

【EVENT】

●単元の流れ(簡単に・・・)

【1/6時間】

①単元の課題を知り、おもちゃを作ることを知る。
 「おもちゃ」と聞いて思いつくことを子ども達に発表させ、
 それを教師が放射思考で板書していく。

②①で板書したものを見ながら、子ども達と相談しながらカテゴリー分けをする。

③分けたカテゴリーの中から、
 自分が興味をひかれるものや枝が伸ばせそうなものを3~5つ選ぶ。

④いよいよここからフルマインドマップをかく。   
 セントラルイメージ(おもちゃと聞いてパッと思いつくもの)をかき、
 前時で選んだメインブランチをかく。
 続けて、ブランチの上にワードやイメージ、イラストをかいていく。

【2/6時間】

①全員アイデアが広がったところで、マインドマップ全体を眺め見渡すように声をかける。

②「繰り返し使っている言葉」「よく分からないけれど、気になる言葉」に、
 赤で丸をつけるように声をかける。(ここは初めての活動なので、個別に支援した)

③赤で丸をつけた言葉やイメージを見て、
 共通するものや特に魅かれる事をもとにおもちゃを作ることを知らせる。

④「共通するものや特に魅かれる事」をもとに、
 思い浮かんだおもちゃのイメージを新しい紙に大きくかくように声をかける。

⑤④でかいたイメージを見ながら、必要な材料などを考え見通しを立てるようにする。

【3,4/6時間】

①④でかいたイメージをもとに、用意した材料を使っておもちゃを作るようにする。

【5/6時間】

①完成したおもちゃに作品票をつけるようにする。
 この作品票もマインドマップを活用。
 ブランチは、「作品名」「はたらき」「工夫」「遊び方」。

【6/6時間】

①「おもちゃ大会をしよう」と投げかけ、
 班を前半、後半に分けて友達のおもちゃで遊びながら、
 友達のおもちゃの良さやまねしたいなと思うものを見つけるようにする。

●マインドマップ

 今回は①以外にもいくつかのマインドマップを教師も子ども達もかきました。
 にもかかわらず・・・残念ながら写真に収める前に板書のものは消してしまいました。

 また、子ども達のかいたもの、作品等は許可をとっていないため、
 今回はupすることができません。(T_T)

○授業のアイデアを出したり、流れを整理するマインドマップ
(短時間でかきます。単色で一気にザックリとかきますが、
 流れはしっかりと頭の中に落とし込めます。)






【FEEDBACK・CHECK・SUCCESS】
 
 子ども達にとっても、このようにアイデアを出す体験は初めてで、
 取り組む前はどうなるかと多少不安もありました。
 しかし、子ども達から一切「先生、どうしたらいいの?」という声を聞くこともなく、
 楽しみながらおもちゃを作る様子が見られました。

 特に、【2/6時間】の

③赤で丸をつけた言葉やイメージを見て、共通するものや特に魅かれる事をもとにおもちゃを作ることを知らせる。


④「共通するものや特に魅かれる事」をもとに思い浮かんだおもちゃのイメージを新しい紙に大きくかくように声をかける。

 の所で、混乱が生じるのではと予想していましたが、
 子ども達は見事に「共通するものや特に魅かれること」から、
 電気やじしゃくのはたらきを生かしたおもちゃをイメージとしてかくことができました。

 当然のことながら、予め教科書の作品例を見ている子は、
 それをもとにアレンジを加えて作っていました。
 そういう子の作品に限ってあっという間に完成してしまい、
 2つ目、3つ目と作るにつれてその子なりの工夫が見られました。

 ここで子ども達の作品をご紹介できないのが本当に残念でなりません。

 私はこれまでに何回かこの単元を行ったことがありますが、
 こんなにも私の予想を上回って、子ども達が作品を作ってきた体験はありませんでした。

 一人ひとりの作品にコメントを入れながら、
 「よく考えたなあ・・・」と大袈裟ではなく鳥肌が立つほど感動しました。

 また一つ、マインドマップの活用実践を積むことができました。
  

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