『ハイコンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』
ダニエル・ピンク著 大前研一訳
「新しいこと」を考え出す人になるヒミツが
ちょっとだけわかったワケ
【ワケ】
新しいことを考え出すことが必要な時代になっている今、
それには感性(センス)を磨くことが大切だと本書ではいっています。
その感性(センス)は6つに分かれます。
●デザイン
●物語
●調和
●共感
●遊び心
●生きがい
どれもとても魅力的で、磨くことができたらいいなあと思います。
感性(センス)というと究極は、「生まれつき備わっているその人の資質」と捉えがちですが、
何と具体的な行動をとることによって、感性(センス)を磨けるというのです。
それはどれも特別なことではなく、普段何気なくしていることを注意深く行ったり
ワクワクしたりするといった主体的な行動のようです。
そんな地道な日々の積み重ねが「新しいこと」を考え出す人になるヒミツだとわかりました。
では、具体的にどんなことを私がやってみたくなったのかをご紹介します。
●「デザイン」の感性(センス)を磨くには
「小さめのノートを用意し、常に持ち歩くようにしよう。そして、良いデザインを見つけたら、それを書
き留めておくのだ。~」(本書p155より)
他にも、「コーヒー一杯でできる「問題解決」実践練習」や「『デザイン専門誌』に触れる」というのが
ありました。
●「共感」の感性(センス)を磨くには
この章を読むまで、「共感する」力が意図的に磨くことができるなんて思ってもみませんでした。
「共感する」ことは、人間が様々な体験をすることによって、
自然に育まれていくものだと思っていました。
「共感」のセンスを磨くには、大きく分けて2つの方法に分かれるようです。
1つ目は、「個人の共感力や関連する資質を測定するためのテスト」を受けることです。
何が得意で何が不得意なのか知り、得意なことは自信をもって行い、
不得意なことは補いながら行っていくためにも、
自分を知ることは「共感」のセンスを磨くのに有効なようです。
2つ目は、実際に体や心を動かすことです。
何をするかというと、
「ある人が持っている小物から、持ち主を当てる」練習。
共感力を理解し、深めようと「演技のレッスン」を受ける。
ちょっとゲーム感覚で面白そうではありませんか?
これは子ども達とも楽しみながらできそうです。
【教育に活かす!】
以上のように、「新しいこと」を考え出す人に一歩でも近づくためには、
ある日突然ポーンと変身する魔法の杖が登場してくれるワケではないのです。
日頃から自分のアンテナを常に高くもちながら、
引っかかるものを地道にメモを取ったり相手の気持ちを推し量る練習をしたりすることが
大切なのだと分かりました。
学校現場においても、「感性は生まれつきのもの」と捉えるのではなく、
感性を磨く方法を伝え、ワークとしてやっていきたいと思いました。
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