2010年4月17日土曜日

『フォーカル・ポイント』ブライアン・トレーシー著 本田直之監訳

自分の人生がうまくいかないと思ったら、
                                       明確なゴールを意識しようと思ったワケ

本田直之監訳



本書は、『カエルを食べてしまえ』などで有名なブライアン・トレーシー氏と、

「レバレッジシリーズ」で有名な本田直之氏のお名前が連なっていれば、

ビジネス書をよく手に取る方であれば多少気になる本ではないでしょうか。


こういった自己啓発本の新刊書に書かれていることのほとんどは、

古典といわれる名著に書かれていることの言い換えだと言われます。


では、そういった古典と本書の違いは何だろう・・・と違いを考えると、

私は、

「読みながら、考える。 読みながら、書く。書きながら、今の自分の答えを出す。」

ことだと思います。


他にも、このように読みながら答えを出していく本はありますから、

特に珍しいということではないでしょう。


ただ、あらゆるページに思わず考えずにはいられなくなる「問い」が書かれていて、

思考が思わず進んでいってしまいます。


全ての問いに答えていくには、それなりのパワーが必要だと思うのですが、

その人が特に引っかかる問いだけに答えていくという、

多少ハードルを低く設定していくというのも一つの方法だと思います。


いつものように、読んだことをマインドマップでまとめていくと、

ある共通点が見えてきました。


それは、「ゴールを明確にする」ことです。


戦略的に人生を設計

キャリアを築く

経済的に自立する

健康な体を作る


これらについて最大の成果を生むためには、

できるだけ具体的に「ゴール」を思い描くことが欠かせないことがわかります。


確かに今の自分の置かれている現時点だけをみて、

「うまくいってないな~」

「居心地が悪いな」

と安易に不満を感じてしまうことはあります。


自分の周りの半径1メートル前後ばかりを見て、

批判をするのはついついやってしまうことですね。


でも、本当に自分はどうしたいと思っているのか?

1メートルの先に視点を移し、どうなったら自分は「幸福だ」と感じることができるのか?

と「問い」かけることの大切さを、

本書は様々な角度や言葉で、私たちの狭い視野をググーッと広げてくれます。


日頃、狭い視野に慣れてしまうと、遠くを見渡す広い視野に違和感を感じたり、

そもそもゴールを考えることが難しかったりすると思います。


まずは足元からほんの少しでいいから先をゴールにして、

視野を少しずつ広げることをやってみたいと思います。


【視野を少しずつ広げる効果的な「問い」】

本書には、あらゆるページに読者の思考を深めるのに役立つ「問い」がかかれています。

その中から私の思考が思わず進んでしまった「問い」を選んでみたいと思います。


●仕事の生産性を高める「問い」

Q(仕事を始める前に)これから何をしようとしているのだろう?


Qどうやってやろうとしているのだろう?

●戦略的に計画を立てるときの「問い」

Qあなたはどんな仕事をしたいのだろう?


Qなぜ、私はまだ目標に達成していないのだろう?


Qどんな時に最高に幸せな気分だろう?


これらの問いに少しずつ答える中で気づいたのは、

日頃どれだけ目の前のことに夢中になり、

それをこなすだけで精一杯になっているかということです。


勿論、目の前のことを精一杯取り組む大切さは言うまでもありません。

ですがそれだけに右往左往しているだけでは、

自分の人生の舵を自分でとることは難しいのではないでしょうか。


【教育に活かす!】

●子どもが思わず考えてしまいたくなるような「問い」を用意する。

●自分の設定した「ゴール」を、明確にイメージしたりどんな状態になったらその「ゴール」をクリアしたりすることができたのかを考える。

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