2010年7月11日日曜日

ファシリテーター初心者の方へ ファシリテーターってどうやるの?

『今すぐできる!ファシリテーション』
堀公俊著





皆さんの近くに、
「この人が話し合いの進行をすると、
和気あいあいと和やかに話しがまとまるんだよね~」
という人、いませんか?

誰からも親しまれて、なおかつ頭の回転が早くユーモアもある~
独断と偏見ですが、著名人でいうと、個人的には次の方が当てはまるのではないかと~。







●清水圭さん
●ぐっさん
●NHKのアナウンサー 三宅民夫さん

どの方も思い浮かぶ表情は笑顔。
そんな笑顔でギクシャクした会議も参加者をリラックスさせ、
パンチのきいた質問を投げかけて有意義な会議にしてしまう、
そんなファシリテーターに少しでも近づきたい方にぜひ読んでいただきたい一冊です。


『今すぐできる!ファシリテーション』掘公俊著

●関連本との違い

このブログでも、これまでファシリテーションに関連する書籍をご紹介してきました
理由は、私自身がそのことに今最も関心をもっているからです。
おそらく多くの方にとっても大きな関心事だと思います。

それらの書籍と今回の『今すぐできる!ファシリテーション』では何が大きく違うかというと、
次の点についてです。

●ファシリテーションについて、理論より実践に重点をおいて書かれている。

●題名の通り「今すぐできる!」に特化して、
すぐに会議に使える「35のフレーズ」がのっている。

●章立てが、会議の進行に合わせて構成されている。

まずは第2章「効果的なチームをつくるためのフレーズ」を読んで、
実際の会議でできることを1つでもやってみようと思わせてくれる実践あるのみの一冊です。



●まずは一歩を踏み出そう!

●ゴールを設定する

ゴールとは、「話し合った末に生み出す成果(到達点)」のことです。
これを明らかにしないまま、ボンヤリとした議題のために
時間だけが過ぎていく、といったことがありませんか?


それを避けるために予め参加者全員で、ゴールを設定する話し合いをするとよいそうです。
だからといって白紙の状態から「さあ、どうしましょう?」とはじめることがいつもできるとは限りません。
時間が限られている時は、ファシリテーターの方からいくつかの選択肢を示し、
その中から選んでもらう方法もあるようです。


これは次回の話し合いから使えそうですね!
やってみたくなりませんか?

●ルールを決める

これは今回の『今すぐできる!ファシリテーション』だけではなく、
これまでの関連本からもその大切さをヒシヒシと感じてきました。

会議で避けたい場面の例として次の2点をあげます。

・意見が出ずに静まり返る。


・一部の人がずっと喋っている。

1つ目は、自己規制が互いにかかっている状態ですね。
2つ目は、会議の目的を勘違いしている人がいる状態。

その状態に陥ってしまうと、なかなかそこから脱出するのが難しくなってきます。
それを極力避けるために、先手を打っておくのです。

例としては次の投げかけが本書(P47)にのっています。


●愚痴や文句を言わず、前向きに明るく議論しよう


●肩書きや立場を忘れ、自由に意見を出し合おう


●人の話をよく聴き、相手の立場を尊重しよう


などなど・・・


●教育に活かす!

本書を読み終えた時、次のことに気付きました。


「ファシリテーターがすることは、教師がクラスを運営したり
1時間の授業を構成したりすることと似ている!」

たとえ1時間の授業でも、できるだけの準備をして臨み、
後はその場その場の子ども達の反応に応じて臨機応変に対応する、
ということを日々私達は行っているのです。

この本はファシリテーションに関心がある方は勿論のこと、
教師の方にもオススメです。
クラス運営や授業を、また違った視点で見直すことができると思います。
そして本書から「やってみたい!」ということを一つ一つ実践しながら、
笑顔のファシリテーターを一緒に目指していきませんか!

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