2010年10月11日月曜日

集中してる? 考えない練習 小池龍之介著

考えない練習  小池龍之介著


























あなたはいざという時に、集中することができますか?
一点だけ集中し、そのこと以外に思考がぶれない程の集中力です。

私は正直自信がありません。
こうして文章を書いていても、ちょっとした瞬間に思考が他のことに飛んでいることがわかります

仕事では、次々にやるべきことが出てくるので、頭の中は様々なことを同時進行に処理していきます。

常に何かを考えている状態・・・・より私にとって正確に言うならば、
過去の記憶をなぞったり未来に起こるかもしれない場面を想像したりしている状態が続いています。

本書は、偶然聴いたPodcast「学問のすゝめ」http://www.jfn.co.jp/susume/、著者の小池龍之介さんがゲストとして出演されているのをたまたま聴いたことがきっかけで興味をもちました。

穏やかで丁寧な語り口調の小池さんは、ご自身が以前極度の考えすぎに陥った経験をもっていらっしゃるそうです。
そこから抜け出すために、どんなことをしてきたのか?
それを我々修行など経験のない素人が、日々、何に気をつけていったらいいのか、具体的に教えてくれるのが本書です。

【活かす】

●ゆったりと
私が感じた本書のキーワードは、集中です。

日頃子ども達に「集中しましょう」と言いますが、
ではどうしたら集中できるのか?
私達はその方法を、ほとんど対象への自分の関心の度合いに任せていると思います。

本書を読んで改めて、集中力は自然に身に付くものではなく、
自分で獲得していくものだと思いました。

では、どうしたら集中力を獲得できるのか?

詳しくは本書に譲るとして、
私がやってみよう思ったのは、1日に1度は時間を確保して、
ゆったりとその瞬間にしている自分のメインの感覚~
(例えば、食事をしていたら味覚に集中するといったように)
を、意識することです。

日中は、限られた時間の中で、より効率的により多くのことを
行うことに集中しているので、常に脳がカタカタと動いている
感じがします。
本書によると、このような生活を繰り返すことで、
記憶力が衰えたりすることもあるそうです。

日々新鮮な気持ちで生活できるように、
感動する心のゆとりをもちたいものです。

●雑念を意識する

そうはいっても、カタカタと動いている脳は、
そんな簡単に動きを止めてくれないことが
あります。

せっかく家族と楽しい会話をしているのに、
フトした瞬間に仕事の事を考えているということが
よくあります。

そんな時の処方䇳を小池さんは教えてくれています。

他の事を考え始めている自分にまず気づくこと
そして、「考えている、考えている」
と念じること。

笑い話になってしまいますが、私がこれをやってみたら
常に「考えている」と唱えている自分に気付きました。

考えている病を何とか緩和させるためにも、
今、その瞬間に集中する時間を意識していきたいと思います。

現代のように情報が溢れ返っている環境だからこそ、
子ども達は勿論、大人も改めて集中力を身に付けることが大切だと
思いました。

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