『文章を書くこころ』外山滋比古著
都はるみさんが歌う、
「着てはもらえぬセーターを、寒さ堪えて編んでます~」
に例えるなら
「読んでもらえぬブログを、虚しさ堪えて書いてます~」
となるでしょうが、それ程深刻なワケではありません。
できれば多くの人に読んでいただいて、梅田望夫さんの言う
「同じ志向性をもつ人」に出会ってみたい。
それを密かに期待しつつ、書く事そのものを楽しみたい、
という欲張った気持ちもあります。
私が読者の立場で他の方のブログを読む時は、
やはり流れるような文章と、
私にとって新しい気づきが得られるものに惹かれます。
では、自分がアウトプットするものはどうなのか?
というと、必ずしも自分が読みたいと思えるものが、
私が、読んで貰えぬブログを、
「自分が読者の立場になった時、これはおもしろいと思える文章を書きたい」
とことへの挑戦と、
だから、
今回手に取った外山滋比古さんの文庫本ですが、
読むと必ずグッと心に残るフレーズがいただけます。
その中から文章を書く時の心のあり様を、いくつかご紹介します。
【練習】
どんな技を身に付けるにも、大切なのは「練習」。
どんなに短くてもいいから、毎日何か文章を書き続けることを
外山さんは勧めています。
また、書くことばかりではなく、自分が書いたものを、
何度も読み返すこと。
書いている時には気付かない文章のひっかかりを
読みながら気づくことがあると書かれていますが、
まさにその通りです。
私はブログの文章を、
iPadを使う時は、もとから入っていたメモアプリを使ったり
PCの時は、Keynoteを使ったりします。
そのあと文章をコピーし、ブログの下書き欄にペーストしてから
文字を拡大するなどのお化粧をしていきます。
その時、自分の書いたものを何度も読み返すことになります。
この作業を何度となく繰り返すことで、
自分の文章の癖や嫌なところが、
「ここはおかしいな」と気づけるようになっているので、
少しは向上しているのでは、と期待しています。
【味わいのある文章】
ここの部分はちょっと耳の痛い話でした。
恥ずかしながら、外山さんの指摘を意識しながら、
書いたものを読み直している今、何に気をつけたらいいのか明確
になっているので、格段に読みやすさがUPした気がします。
それは次の4点です。
・原稿用紙1枚の中に、同じ言葉を2度使わないこと。
・文末等同じ言葉を使わないこと。
・意味のない「が」は使わないこと。
・段落のつながりや流れを意識すること。
これらを少しずつ身に付けていくために、
外山さんは次の事を提案しています。
・自分にとって名文だと思う作者の文章を、
暗記するまで繰り返し読むこと。
中学・高校時代に、この暗記に取り組んだ記憶があります。
でも、それは「平家物語」や「方丈記」
おそらく外山さんが暗記をすすめるのは、
だとしたら、私はどなたの文章を暗記しよう?
村上春樹さんが小説家ではもっとも好きですが、
村上さんの文体はちょっと敷居が高いようです。
他には、大江健三郎さんや池澤夏樹さん、
しかし、皆さん村上さん同様に独特の文体で迷ってしまいます。
だれをお手本にしよう~?
読んでて楽しい、しかも暗記ししたらちょっと自慢できるもの、
ということで、夏目漱石の「坊ちゃん」にします!(十分独特ですが〜)
毎日声に出して、
【活かす】
・大人同様子どもだってインプットが大切です。
本等を読み、言葉や文章の流れを体のなかに染み込ませたいです。
齋藤孝さんの声に出して読みたい日本語などを使って
結果を焦らず継続を意識して取り組んでみたいと思います。
・インプットした後はアウトプット
今読んでいる『能率手帳の流儀』野口晴巳著http://www.amazon.co.jp/能率手帳の流儀-野口-晴巳/dp/482071709Xに、書く事の大切さが書かれています。
「~書くという行為は、頭の中にモヤモヤしていたものを、
はっきりと意識の上に引き上げる作業なのです。」
私がまさにそうなのですが、とってもワクワクすることを
思いついても、いざ文章に表そうとするとガタガタと
土台が崩れそうになります。
そこの不快をちょっとばかり我慢して書き続けていくと、
それこそ山のてっぺんに登ったような爽快感を味わうことができま
とはいえ、いつも登山はシンドいので、
大人も子どもも日々成長していくには、
周囲との関わりや会話と共に、自分との会話がとても大切です。
それを支える「書く・描く・かく」
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